気付きから、小さなアクションを起こす。

 SHIBAURA HOUSEでは、オランダのアムステルダム市を拠点に活動するデザインプラットフォームWhat Design Can Do(WDCD)とパートナーを結び、デザインと社会課題を結びつけるアイディアを世界中から集める公募を実施します。今回社会課題のテーマに設定されるのは〈No Waste Challenge〉で、募集要項の作成に向け東京の“ゴミ”にまつわる課題や現状のリサーチをしてきました(公募の詳細は近日中に公開予定なので、SHIBAURA HOUSEのWebサイトをお見逃しなく!)

 “ゴミ”と聞いて想像するのは日々の生活で出る要らないものや生ゴミですが、食品廃棄物、産業廃棄物、海洋プラスチックゴミなど場面によって種類はさまざま存在します。ゴミの問題は、気候変動や生態系にも大きく関わる世界共通の課題として注目されています。

 東京23区では年間約300万トンの都市ゴミが排出されていると言われています。一人当たりの量に換算すると1日約800gのゴミを排出していることになりますが、果たしてこの数字が多いのか少ないのか、どのくらい環境に負荷を与えていることなのか。当事者意識を持つには、実体験に基づかなければ不可視な情報となってしまうように感じました。

 リサーチにおいて、ゴミに関する事業に取組む企業の現場リサーチやヒアリング、環境問題に関心を持つ異なるバックグラウンドの人たちとのワークショップで得た知見から、“ゴミ”という共通の言葉も立場によって捉え方や起こせるアクションが異なることに気づきました。

 では、自分ごとに捉えるために起こせるアクションとは何か。小さなことですが、まずは日々の暮らしの中でどれだけのゴミを排出しているのかを把握しながら、それらをどうやったら減らせるのかを考え、実践することを始めています。今年の7月から全国でレジ袋が有料化となりましたが、マイバッグやマイボトルを持ち歩いて無駄なプラスチックを消費しないようにすることはもちろん、それでも手に取る商品に付いてくる梱包用のプラスチックや容器は中々減らすことが難しく、自分だけでは解決のできないことだと気づかされます。持続可能な社会を目指すには、ものが生産される過程から消費されるまでの一連のストーリーのどこに視点を置くかが重要で、それは社会のシステムや生活スタイルを変えるきっかけにも成り得ると思います。

 自分にとってのゴミが誰かにとっての必要なものや社会を循環させるビジネスになり得るように、何を課題/チャンスと捉えてアクションを起こしていけるか。日常の視点を少しずらすことの気付きが発見に繋がるのではないかと思います。

*トップの写真は東京湾内きれいにする清掃船「清海丸」。船内の真ん中にある網かごに、ペットボトルや空き缶、レジ袋など港内に浮いた様々なゴミを回収しています。家電リサイクル法制定後の数年間は家電ゴミもよく回収していたのだとか。

佐脇 三乃里 / Minori Sawaki

横浜のお寺からやってきたスタッフ。子育て中につき半分出社、半分在宅。意外にクールです

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