
SHIBAURA HOUSEは15年目を迎えることができました
うっかりしていましたが、SHIBAURA HOUSEは7/4をもって、15年目の運営に入っていました。
振り返れば、SHIBAURA HOUSEが竣工したのは2011年。奇しくも東北で大きな震災があった年でした。
運営をスタートした頃、地域のために社屋の一部を開放するというコンセプトは、周囲から(実際のところ弊社の社員からも)あまり理解されませんでした。いま振り返っても、それは理想を追い求めたアイディアで、継続性すら疑わしい、社会実験のように映っていたと思います。
それから15年。そのような状況から今日まで続けてこられた理由は、妹島さんによる素晴らしい建築、周囲の人たちとのつながり、さらにはSHIBAURA HOUSEで働くスタッフによるものだと思います。
いま、毎週開催されている「月のキッチン」(こどもたちが一緒に夕食を食べるイベント)の様子を見ていると、そのエッセンスが凝縮されていることを実感します。透明でおおらかな空間に、たくさんのこどもたちや地域のボランティアの方々が集まり、とても素敵な時間を生み出しています。
その一方、運営を担当するSHIBAURA HOUSEのスタッフは、こどもや親御さんたちの悩みに真剣に向き合い、試行錯誤を繰り返しながらも前向きに頑張っています。そのような姿勢には、コミュニティスペースを成立させるための、何ものにも代えがたい価値が存在しています。
15年の間には楽しいこともつらいこともありました。ただ、「月のキッチン」のような光景を見るたび、運営を続けてきて良かったと心から思います。それはこの場所を立ち上げたときに、まさに目指していたものだからです。
SHIBAURA HOUSEを支えてくれる、すべての皆さんに感謝を込めて。
伊東 勝 / Masaru Ito
SHIBAURA HOUSEの代表。あまり経営に向いていない性格を自覚しています。3歳からヤクルト・スワローズを応援しています。
