そうぞうの居場所  Wonder Wander Laboratory (8/17-19)

風船に閉じ込めた息は、あなた自身?

濡れた紙で、ガラスの壁面に、あなたにしか見えない景色をなぞる。

テーブルクロスに、ただぼーっと針を通してみる。

絵本の世界に、自分自身を描き足してみる。

聴診器で日常の物陰を採取してみる、散歩に出かける

トイレットペーパーを全部引き出す。戻す。

黒板消しは女、男?

この夏、SHIBAURA HOUSEはアートを媒介に対話や共創の場を設計するコレクティブ tra-(トラ) との共同企画「そうぞうの居場所 」(8/17-19)を開催します。

▲今回の「インストラクション」に含まれる赤い風船

本企画は「インストラクション」と呼ばれる言葉による問いかけから、アートが参加者自身の手によって立ち現れていく試みです。昼と夜にそれぞれのプログラムが用意されています。

昼のプログラムは、子どもから大人まで誰でも参加できるインストラクションが点在する、そうぞうの場。そして夜のプログラムでは、SHIBAURA HOUSEに宿泊し、5名の参加者とアーティストが15時間をともに過ごす、一夜限りのサイトスペシフィックなアートの実践です。

- 見慣れたものが、少し違って見える。

- いつもの行為が、思いがけない問いになる。

- 誰かとの出会いや、何気ない出来事が、これまでとは違う考え方や見方をひらいていく。

「そうぞうの居場所」は、身近なものや日常の行為を少しだけずらしてみることで、いつもの世界を新しい角度から楽しむための時間です。ふと立ち止まった瞬間に生まれる発見や問い、誰かと共有する驚きや面白さ。その一つひとつが、この場所でしか出会えない「そうぞう」につながっていきます。

▲《欠けているものの作品 / MISSING PIECE》NEW PLATFORM - Alternative Asia -  Photo by Ujin Matsuo

◎ 昼の「そうぞう」プログラム|開催日 8/17, 18, 19

"誰もが気軽に楽しめる、アートへの8つのとびら"

主な会場となるのはSHIBAURA HOUSEの1階スペース。ガラス越しに差し込む光や、街の気配を感じながら、会場内に散りばめられた8つの「インストラクション」を体験できます。

風船や紙、身近な道具など、普段なら何気なく通り過ぎるものを素材に、ゲーム感覚で無心になれるものから、一人で静かに思考をめぐらせるものまで。絵や造形といった目に見える形だけでなく、ふと生まれた会話やその時の態度そのものもすべて大切なアートです。

ひとつひとつの「インストラクション」をきっかけに、心の動きやささやかな日常の違和感にそっと寄り添いながら、新しい発見や思いがけない見え方に出会えます。子どもから大人まで、ふらっと立ち寄りひとつだけ体験するのも、じっくりすべてを体験するのも自由です。それぞれのペースで「そうぞう」の時間を楽しめます。

▲《いらないものの作品 / PREWANTED PIECE》EASTEAST_TOKYO 2025  Photography by GCmagazine, Courtesy of EASTEAST_

☀昼の「そうぞう」への参加方法

参加費 |100円〜300円のチケット制(各インストラクション体験につき)

*すべてを楽しめるパスポートは1,200円で販売

**予約なしで参加できます。なおお支払いは現金、またはキャッシュレスでも対応可能です。


◎ 夜の「そうぞう」プログラム|開催日 8/18,19 (18:00〜翌9:00)

"SHIBAURA HOUSEに泊まる、サイトスペシフィックなアートの実践"

ガラス張りの空間に夜の気配が満ちる頃、SHIBAURA HOUSEは、たった5名のために開かれる、特別な「そうぞうの場」へと姿を変えます。

私たちはいつから、「正解」や「効率」を優先するようになったのだろう。そのかわりに自分自身の感覚や、目の前にある小さな違和感を、置き去りにしてきたのではないでしょうか。便利さやスピードが求められる社会の中で、私たちは知らないうちに、なんとなく決められた役割をこなし、自分で迷う前に、用意された答えを受け取ることに、慣れてしまっているのです。

けれど、人間が本当に新しい発想や問いを生み出す瞬間は、すべてが整った場所にはありません。まだ名前のない感覚、答えのない問いの中にこそ、それは存在するのです。

日常の中の小さな行為や、ふと感じる違和感にこそ、生きるための創造の力が宿っています。アートとは、複雑な世界を見つめ直し、自分らしく生き抜くために不可欠な「生きるリテラシー」であり、人間が想像し、創造し続けるための根幹です。

▲「アートで上手に大人になる方法」(2009)  PHOTO COURTESY OF 東京都現代美術館

私たちが向き合うのは、食べること、歩くこと、語ること、ものについて考えること、沈黙を共にすること、そして眠り、朝を迎えること。一見すると、誰にとってもありふれた営みですが、それらの動作に「インストラクション」という小さな制約や問いを添えることで、普段は気づかずに通り過ぎてしまうズレや、まだ言葉にならない感覚に触れる入口をつくります。

大真面目に実験し、真剣に面白がる。そんな思わず笑みがこぼれるような予期せぬ出来事、ハプニングも、この時間をひらく大切な要素になります。

夜の「そうぞう」では、あらかじめ用意された答えやスケジュールはなぞりません。

誰かの何気ない一言も、予期せぬ反応も、予定通りに進まない時間さえも、すべてをかけがえのない素材として扱います。あえて「未完成な余白」を残し、目の前で起こることに五感で応答し合うこと。そのプロセスで立ち現れる「二度と再現できない時間」そのものを、私たちはひとつの作品として捉えています。

- 分からないものを、すぐに答えに変えないこと。

- 自分と誰かの違いを、安易に判断せず見つめること。

- ふと生まれた違和感を、なかったことにせず大切に扱うこと。

夕暮れに始まり、朝を迎えるまでの15時間。戸惑ったり、笑ったり、ハッとしたり。出会う多様な感情や予期せぬハプニングを丸ごと面白がりながら、この場所で、この参加メンバーでしか立ち現れない時間を、共につくりあげます。

▲会場となるSHIBAURA HOUSEは建築家・妹島和世さんによる設計。参加者は館内のドミトリーで一緒に宿泊します Photo by Masato Chiba

★夜の「そうぞう」(宿泊付き)への参加方法

定員|各回5名

*今回のプログラムは知らない人たち同士の参加を前提にしています。新たな出会いに期待して、おひとりでご参加ください。

参加費|25,000円(税込)

*料金にはプログラム参加費・宿泊費・食事代が含まれます。また東京都の条例により、ひとり一泊あたり100円の宿泊税がかかります。参加当日に受付カウンターにて現金、もしくは電子マネーでお支払いください。

お支払い方法|オンラインでの事前予約・決済:https://square.link/u/71rPinLY

*プログラム実施前のご案内をスムーズに行うため、お支払い完了後は booking@shibaurahouse.jp までメールにてご連絡・お問い合わせいただけますようお願いいたします。

**夜の「そうぞう」はプログラムの構成上、日本語対応のみとなります。予めご了承ください。


開催概要 「そうぞうの居場所  Wonder Wander Laboratory」 

会期|2026年8月17日(月)〜19日(水)

*プログラムスケジュール

8月17日(月)

- 昼のプログラム:15:00〜18:00
- バー『清算』の営業 :18:00〜22:00

8月18日(火)

- 昼のプログラム:10:00〜16:00
- 夜のプログラム:18:00〜翌9:00 解散予定(定員5名・事前予約)

8月19日(水)

- 昼のプログラム:10:00〜16:00
- 夜のプログラム:18:00〜翌9:00 解散予定(定員5名・事前予約)

会場|SHIBAURA HOUSE(東京都港区芝浦3-15-4)[アクセス

企画 |tra-株式会社 + SHIBAURA HOUSE

tra-株式会社

tra-(トラ)は、20年以上のアート&カルチャーを介したプロジェクトデザイン実績とグローバルなネットワークを持つ、アーティスト菊池宏子を主軸とした活動体です。民間企業、行政、自治体、美術館、学校、芸術祭などとのパートナーシップを通じて、ラーニングプログラムやコミュニティ創出、人材育成フレームワークなど、アート&カルチャーをリテラシーとして活用する仕組みを提供しています。場所・文化・コミュニティが「なぜここで、なぜ今」機能するのかを読み解き、組織に眠る資産を社会的価値へと転換する。それが私たちのアプローチです。ワシントンD.C.政府によるチャイナタウン文化開発支援(2009年〜)、台北市文化局と連携した寶藏巖共生アートプロジェクト、福島県富岡町でのPinS「教えない教育」プロジェクトなど、国や分野を超えた実績があります。[art]を反転させた名[tra-]は、「越える」「変換する」を意味するラテン語に由来します。末尾の[-ハイフン]には、共創とプロセスを重視する意志を込めています。

菊池宏子|Hiroko Kikuchi

アーティスト/tra-株式会社代表。東京生まれ・在住。1960年代の前衛芸術運動の思想を背景に、表現の場を特定の空間に限定せず、日常や社会のさまざまな「場面」に介入し、文脈を組み替える実践を行う。現代アートと社会実践を横断しながら、個人と共同体、記憶と現実が交錯する「状況」をつくり出し、国内外で作品制作やプロジェクトを展開する。ボストン大学芸術学部卒業、タフツ大学大学院修了(MFA)。米国にて約20年活動後、2011年に帰国。早稲田大学表現工学科 非常勤講師。

これまでにSENSE ISLAND/LAND「人の綾/Nuances of Being」(横須賀、2024年)、芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」キュレーション・作品展示(2020–2023年)、EASTEAST_(2025年)、GASBON METABOLISM(2026年)など国内外多数のプロジェクトに参加。日常の些細な営みや出来事を起点に、新たな「居場所」や「表現の問い」をひらく活動を続けている。
https://www.kikuchihiroko.com/


SHIBAURA HOUSE

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9/14 (月)

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9/15 (火)

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9/16 (水)

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9/17 (木)

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9/18 (金)

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9/19 (土)

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9/20 (日)

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