妹島和世さんと振り返る、建築と運営の9年間 - SHIBAURA HOUSE - Page 4
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妹島和世さんと振り返る、建築と運営の9年間

ひとつの建築から、みんなが変わる風景をデザインする

I:僕が妹島さんに設計をお願いした時には、すでに金沢21世紀美術館がありました。「開かれた建築」という言葉に対して常に意識があって、その具体的な中身って何だろうとずっと考えていました。それに加えて、その先に何があるのかということ。最近気づいたのは、建物の中だけで面白いことが起こっていてもあまり意味がないな、ということです。

▲芝浦の運河沿いにパブリックファニチャーを設置する「OPEN!FURNITURE

その面白さが地域にはみ出して、みんなが変わっていくような風景をデザインすることが、開かれた建築を作る意味だろうなと感じています。だから港区から声がかかったりするのはとてもありがたくて、僕らがやってることをそのまま運河沿いや公園に持っていってみるとか、それがうまくいけば周辺の人たちが建築の使い方をわかってくる。そうしたら今度は私たちだけではなくて、区役所の人がSHIBAURA HOUSEを使ってどんなことを周囲に対してアプローチできるかを考える機会があってもいいなと思っています。

S:SHIBAURA HOUSEで楽しそうなことをやっていて、それがまちの隙間とか色々な場所に飛び火していくと、例えば自分の団地にもちょっとしたスペースがあるから離れているけれどここでもやってみようというモチベーションになるかもしれませんよね。困ったらSHIBAURA HOUSEに行けば相談できるし、というように。

I:そういったことを養っていけるようなエッセンスが、行政や教育、経済活動的なものに繋がっていくと、みんな開いていく。ひとつの建築から地域や都市が開いていくような感覚になっていくのが、開かれた建築が持つ意味だと考えます。

まち行く人たちのイラスト