1. HOME
  2. みんなのことば
  3. SHIBAURA HOUSEスタッフ
  4. モヤモヤを辿った先にあるもの
SHIBAURA HOUSEスタッフ

モヤモヤを辿った先にあるもの

 共生や多様性をテーマに、日頃感じるモヤモヤや気になっていることを共有しながらおしゃべりするお茶会「共生のお茶会 Kizuki場」を定期的に行っています。このお茶会は、nl/minato2018*の市民メンバーである梅木さんが定期的に開催していたお茶会をきっかけに、有志で立ち上がった企画。分野を超えて学び合うことや、横断的に繋がりを作ることも目的としています。
*nl/minatoについてはこちら

 先日は自分の体験に基づいて話していくうちに、地域コミュニティの話と婚姻制度の話になりました。ある参加者は、自身が歳を重ねることによって、世代が違うコミュニティに対して感じていた距離感が縮まり、いつでも弱い立場になり得ると意識してから前よりも寄り添えるようになったと言います。

 一方で遠方から引っ越してきて、町内会に入ろうとしたものの、すぐに引っ越すという理由で地域の輪に入れなかったという体験談も。会費や補助金等を使っている自治会・町内会等もある意味行政の一環と言えますが、意思決定の構造が限られたの人のものになってしまうことで、新しい参加者も減り活動も活性化しない悪循環に陥っていることもしばしば。「もっとこうしてほしい/こうしたい」という声を上げることも大事なのではないかという話になりました。

 婚姻制度については、夫婦別姓が選択できないことで、結婚に踏み切れないという話や、離婚したら2回も名字を変更することになり、あらゆる手続きをする度に経緯を説明しなければならず、プライバシーを侵害されている気分になったという話もありました。

 同性パートナーシップも含め法律上で結婚していないことで、パートナーに何かあった時に家族と認められず、治療方法などを選択できないケースもあります。臓器提供カードのように意思表示できるものや、信頼している人をあらかじめ指定しておけるようなものがあると良いのでは、というアイデアが出たりもしました。

オンラインでのお茶会の様子

 モヤモヤしていることの元を深く辿っていく作業をしていると、個人の意識のみならず、法律や制度の問題に知らず知らずのうちに紐づいていることに気づきます。nl/minato2018で招聘した須川咲子さんが繰り返していた「Personal is Political(=個人的なことは政治的なこと)」という言葉が、イベントが終わってからもずっと心に焼き付いています。

 必要な支援や繋がることができたり、市民側からのアクションで制度を変えるための可能性を探れるコミュニティのあり方などを、引き続き考えていきたいと思いました。